保険会社の過失割合の提示にどうしても納得いかない・・・。
このように悩むときってあると思います。
では、保険会社はどういう手順を踏んで過失割合を決定しているのか?
そこが分かれば、保険会社とも譲歩をして話し合えるかもしれません。
私は、保険会社の事故対応部門で数千件の事故を対応してきました。
過失割合が発生する事故も1000件以上は対応してきたと思います。
ただ、保険会社によって過失割合の決定方法は多少異なると思います。
事故現場にも行かず、グーグルアースだけで事故現場を確認して、
過失割合を決定している会社もありますからね。
ちなみに、私が働いていた損保会社は双方の言い分が一致している場合は、
現場をみずグーグルアース等で確認していました。
ですが、事故当時者双方の言い分が一致していない場合は、必ず現場を確認しています。
基本は、アジャスターといって車の損害確認を担当している専門家に、
現場の写真等を確認してもらいます。
これは、大手損保であればどこも同じだと思います。
じゃあ、ダイレクト型自動車損保は?となると、大手損保と業務提携しているので、
現場確認も大手損保にお金を払って確認してもらっているわけですね。
なので、基本的には保険会社は現場確認して、
判例タイムズ(基本過失割合の一例が記載されている本)や、
過去の裁判例を参考にして、あなたの過失割合を決定しております。
稀に、警察が発行する事故証明書も参考にしますが、
警察は過失割合に関して話をすることができないので(民事不介入の原則)、
あくまでも参考資料として見る程度です。
※人身事故の場合は、実況見分調書を参考にする場合もあります
そしてこの過失割合は、担当者レベルで決定しています。
上司や管理職は絡んでいません。
上司や管理職が出てくるのは、行き詰まったときなので、
最初の段階では保険会社の担当者が、自分の基準で過失割合を決めていると考えてください。
では、双方当時者の言い分が異なって、
過失割合がいっこうに決まらないという場合はどうなるのか?
それは、民間の第三者に事故調査を依頼します。
要は、これ以上話合っても無駄なので、もう第三者に過失割合を決定してもらおう。
この決定に双方は文句言わずに従って示談しようぜとなるわけですね。
もちろん、このケースは双方保険会社が窓口になってるケースが多いです。
ですので、もしあなたが過失割合にどうしても納得できないのであれば、
あなたから「第三者に決めてもらうことってできないんですか?」と、
保険会社に提案してみるのもありかもしれません。
トピック!
弁護士費用特約があるなら弁護士に相談が1番!
弁護士費用特約があれば、無料で弁護士に相談・示談代行依頼が可能なので、過失割合で納得できない場合は、必ず弁護士を頼ってください。そのための弁護士ですからね。
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メールで今の状況をお伝えし、過失割合を何とかできないかだけでも聞いてみる価値はありますよ。
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